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ノープランでGO!八丈島旅行


予定が何も決まっていない。
こういう旅行も良いものである。

3月12日(木) 

Cimg1890 八丈島へ行こうと思い立ったのは3月12日。
出発予定は翌日13日の夜22時。
船で出航し、到着予定時刻は14日朝の9時半。

船で旅行するのは、小学生の頃、
鹿児島から屋久島へ行った以来、実に約15年ぶりの事である。

こんな感覚は久しぶりだった。
夜準備を済ませ、ベッドに入るも、これがなかなか眠れない。
大の大人が寝付けないなんて!へっへっへ、おもしろいものである。

3月13日(金)

当日の天候は大荒れだった。
ただでさえ旅行前で、心拍数上昇気味なのに、暴風雨がさらに不思議な興奮状態にさせる。
心配していた束の間、なんとなくは想像できた事態が現実になった。

【22:20 竹芝発 八丈島行 欠航】

さて、どうするか。船は1日1本のみである。
明日船で行くとなると、現地で遊ぶ時間が1日減ってしまう。
ほとんど迷う暇なく、飛行機で八丈島へ行くことにした。
飛行機であれば、羽田⇒八丈島間 45分でビューンである。
ガーハッハ!逆に得した気分になってきたぞ!11時間を45分に短縮する。
飛行機という人類の素晴らしい発明に感動すら覚えた。
早速オンラインで往復のチケットを購入する。

3月14日(土)

Cimg1889 羽田には朝9時に到着した。
10時半の便だから、十分余裕である。
適当に暇を潰し、出発ロビーへの案内アナウンスを待つ。
数十分も経つと、望んでいないアナウンスが流れた。災いとは連続するものである。

【10:30 羽田発 八丈島行 欠航】

うっひょー!こんなことあんのー!?
欠航に次ぐ欠航。良い体験をしてるじゃないか。素晴らしい!
無理やりのポジティブ・シンキングで乗り切ろうとするも、今後が不安でいっぱいだ。
「八丈島、行けんのか!」今は無きPRIDEの名コピーを頭に浮かべ、一人遊ぶ。

カウンターで便変更・取消の相談をする。
「欠航になる可能性が高く、出発しても羽田に引き返すこともございます」
キャンセルした方が、お客様のためですよ!と遠まわしに言っているように聞こえた。
ここまで来たら引き帰すのも悔しい。
ええ~い!駄目モトで15:50分発の便に変更してもらった。

結局飛行機はだいぶ遅れたものの無事、出発した。
ありがとう、およそ8時間羽田空港を散策することができましたよ。

Cimg1905 フライトは非常に痛快だった。機長さんが正直で素晴らしい。
「風が強く、大変揺れます。エンジントラブル等ではないので、ご安心下さい。」
早々に揺れることを宣言したのだ!宣言どおり揺れる。揺れる。
着陸時、機体を左右に忙しく傾かせながら滑走路に滑り込むものだから、ここは流石に手に汗を握った。

八丈島に到着後、まず感じたのがその気温である。予想以上に寒かった。
天気予報でも調べていたが、この時期東京との気温差はほとんどない。
風が強い分、体感温度はかなり低い。

Cimg1906 さてと、今夜の宿を手配しよう。
何にも決めていない、旅行なのである。
簡単に説明すると、宿も、旅程も、八丈島の方のお薦め情報を仕入れ、
その場その場で決めていこう!という旅なのだ。
行き当たりばったり?
そうです、行き当たりばったりです。

荷物受け取りカウンターで、早速お薦めの宿を聞いた。
この時間(18:30)に、予約できるところはほとんどないとのこと。
わお!想定外!

焦りつつ、到着ロビーで辺りを見回すと、宿の送迎担当者らしき人が何人かいた。
そのうちの一人に、恥ずかしながら、耳元で聞いた。
「頼むから、今晩泊めてくれ。」
「いいよ。車の席も空いてるし。」
あっさりOKを貰った。野宿は免れ、ほっと一安心。

Cimg1911_2  ホテルで夕食をお願いした。ホテルが経営するレストランでの食事。洒落た料理だった。
5種類の島酒を利き酒で楽しんだ。なかなか楽しんでるじゃないか。へへへ。

3月15日(日)

Cimg1914 快晴で、目覚めの良い朝だった。朝レンタカー屋で、車を調達。
そう、昨晩の島酒を飲みながら気づいたのだが、頭に“島”をつけると、それっぽくなる。
島旅。島植物。島石ころ。島虫。島時計。島眼鏡・・・。
さあ、島レンタカーでGO!八丈島の旅が楽しくなりそうだ。

Cimg1925_4 Cimg1920_3 早速、レンタカー屋の旦那に、お薦めスポットを聞く。
寒いから逆に夏気分を味わうと良いのでは。
紹介されたのは、『八丈島植物園・ビジターセンター』。

温室の中は、ぽかぽかで、心地よい。
なるほど、ここだけ夏だ。普段見ない夏っぽい植物があたり狭しと並んでいる。

Cimg1926_2Cimg1927_2 八丈島で有名な『光るきのこ』もあった。
ワンダフル。確かに光っている。

八丈島で是非やりたかったのが温泉巡りである。
植物園の方にお薦めを聞き、向かったのは『末吉温泉 みはらしの湯』
泉質はナトリウム-塩化物強塩温泉で、源泉掛け流し。
高台にあり、露天風呂からは太平洋を一望できる絶景で、恍惚感があった。

Cimg1948 続いて向かったのは、昨日の宿のフロントの方のお薦め。
『足湯 きらめき』ナトリウム―塩化物温泉で、温度は61度とあったが、ぬるかった。
眼前に海が広がるが、海からの強い風がびゅんびゅん吹き付ける。
早々に切り上げ、みはらしの湯のおばあちゃんお薦めの『ふれあい牧場』に行くことにした。

Cimg1929 Cimg1931 「牛がたくさんいる」
聞いていた言葉とは裏腹に、八丈富士(標高854m)の八合目程にある、ふれあい牧場には
数頭いる程度。おかげで写真も寂しいことになった。しかも、びっくりするくらいの、逆光である。

さて、今夜の宿探しだ。向かったのはレンタカー屋。
旦那とは朝意気投合していたので、話が早い。
海が見える宿を楽しめる宿を手配してもらった。

今日は島をぐるっと一周した。2時間もあれば余裕でくるっと回れるのではないか。
八丈島を知っている気になって、嬉しくなった。わっはっは。

3月16日(月)

今日は朝から温泉へ。チェックアウト時に教えて貰ったお薦めの温泉へ行く。

『ブルーポート・スパ ザ・BOON』ナトリウム-塩化物温泉
サウナもあり、地元では人気らしい。10秒おきに温泉が泡と共に出てくる、珍しい温泉だ。

Cimg1951 Cimg1952 『裏見ヶ滝温泉(混浴)』ナトリウム-塩化物温泉
ザ・BOONのサウナでご一緒した現地の方お薦めの温泉。
好きな人は毎日行くらしい。無料の共同浴場で、混浴である。
人生初の混浴で、緊張したが、愉快な方がいて、すぐにリラックスした。
八丈島最高のロケーションだと感じた。森の中にあり、滝を眺めることが出来る。

『中之郷温泉 やすらぎの湯』ナトリウム-塩化塩温泉
八丈島最後の温泉は、レンタカー屋の旦那のお薦め。鄙びた共同浴場で、非常に印象が良かった。
窓を開けると海が全面に広がり、極上の心地よさを味わうことが出来た。

Cimg1956 Cimg1955 昼食はやすらぎの湯のおばちゃんに、お薦めの魚料理屋を紹介してもらった。
その名も、“あそこ鮨”!わお!独創的な名前だ。
八丈島で獲れた島魚を頂く。飛魚が新鮮で、身がしっかりとしていたのが印象的。
旦那が気さくで、愉快になった。地元にあれば通いたくなる鮨屋だ。

空港はお馴染みの顔がちらほらと。
旅行中に会った人たちが、同じ飛行機で羽田へ向かうのだ。うむ。不思議な感覚。
小さい島なんだな、と改めて感じた。

Cimg1958 終始、現地の方のお薦めスポットを回る。
個人の主観が絡むので、当たり外れはあるけれど、腹をくくれば面白い。
取りあえず行っちゃえば、なんとかなるものである。

出発すら危ぶまれた旅行だったが、忘れられない旅になった。

予定が何も決まっていない旅行も良いものである。
是非一度、お試しアレ!