秘境のお堂 【投入れ堂】へ サバイバルの旅
初めまして、まあこです。
長野・静岡県のコンサルティングチームにいます。
営業アシスタントをしております。
そんな私が、鳥取の秘境投入れ堂へ行ってきました~!
コトの始まりは雑誌「CASA」の日本建築特集に載っていた写真です。
もともと、建築やファッションなどのデザインに興味津々の私は
投入れ堂の魅力に一目ぼれ!!
崖にすっぽりとはまるように作られたデザインの完璧さにホレボレです。
これは一度この目で確かめてこないと!!
今まで海外の歴史ある街ばかりに足を運んでいた私の興味は
山の奥深くにある秘境「投入れ堂」へと移ったのでです。
それから数ヶ月…
出発の日、午前6時前
早朝なのに、既に大はしゃぎで羽田空港に到着。
朝一の飛行機なのでチェックインして
機内に入れば周りはビジネスマンだらけ。
私達、平日の早朝からかなり浮かれた格好です。
飛行機で1時間ちょっとの鳥取空港は曇り空、
どうやらこれから天気は回復する模様。
せっかく鳥取に来たからには、砂丘も見たいし…
「砂丘…小一時間もあれば充分満喫出来るよ」
今回の旅のお連れ様は鳥取2回目なので当然砂丘も2回目。
ありがたい助言に従って今日の予定は砂丘と投げ入れ堂に決定!!
さっそく空港からレンタカーに乗って出発!!
車の運転にはそんなに自信はありませんが
今回の運転手は私です。
とりあえず、お腹がすいたのでどこかでゴハンを食べたいが、なかなかお店がない…
市場が近くにあるから寄ってみると…食事処はまだ営業前…
お連れ様は市場に並んでいる生牡蠣を1つ食してました。
※因みに私は貝類が苦手。
とっても、美味しかったそうです♪
ホントに美味しそうに食べてたので、
ちょっと牡蠣が食べられない自分にがっかり↓
結局、砂丘のレストランでカニ丼(1000円)を楽しみました!!(←カニは好き)
これでもか!!ってくらいカニの身が乗っていてビックリしました。
ゴハンとカニの量が同量ですww
完食!!美味しかった!!ステキですよ!!鳥取のカニさん!!
安いし!
砂丘には完全に商業用のらくだがいて、
らくだの写真を撮っただけでどうやら料金が発生するらしい。
…撮りませんでした(笑)
サクサクした砂(ちょっと湿った感じがしました。)に
足を取られながら坂を登ると海が目の前に広がってました。
なんだかんだでホントに砂丘は小一時間で終了~。
さ、鳥取のシンボル砂丘も満喫したし
大本命の投入れ堂に行って来ます~!!
なんて言ってたら雲が切れて晴れてきました。
いいですね。
調子いいです。
…心配なのは運転手が私ってコトだけですね。
東京と違って信号がない道が多いので
交差点の度に対向車線が来ないかビクビクしてました。
初めての峠道を運転しました。急なカーブが曲がりきれません。
対向車が来てたら多分大事故でしたwww
オフシーズンでよかった(ホッ
投入れ堂のある三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)に到着すると、
お寺の入り口付近にお茶屋さんがある。
奥は精進料理が楽しめるお食事処になってるようです。
三徳山の水で作った「三徳豆腐」を出しているとのこと。
どうやら名物のようです。
「食べた~い!」
…相談の結果
下山後の楽しみにとっておくことになりました。
さて、参道の階段を上がって行くと水琴窟がありました!!
水琴窟マニアの私は気持ちが上がりっぱなしです。
あ、因みに水琴窟を知らない方も多いと思うのですが、
簡単に言うと水をたらすと音がする音響装置です。
あああああああああああ、いい音~。
何度も何度も楽しみました
※もちろん帰りも「もう、行くよ!」と言われるまで遊んでましたがww
最後の階段を登ると、本堂…が工事中でした~残念です。
でも、気を取り直して投入れ堂に出発です。
登山事務所?詰め所?で入山届けを書きます。
先月も捜索隊が出たそうです。
1人で登るのは危なくて禁止らしいです。
2人で来てホントに良かった…。
一緒に来てくれたお連れ様には感謝です。
!!!!!!…最初から結構な険しさにビックリです。
最初から急勾配ですが…ハードル高くない?
結構アクティブな格好してきたケド、
予想外の険しさにちょっと怖気づきそうです。
でも、修行の為の道と聞いて納得です。
この険しい道を越えて目指すお堂は神域なんだと実感しました。
そんな感慨もすぐに吹っ飛び、
これ…帰りのほうが絶対ハードだよね…と
すでに登りの苦しさよりも
帰りのことでビビリになってる私www
断崖絶壁にクサリが垂れ下がってます…
崖の上には建物も建ってます。
建物を支える梁がクサリのすぐ横まで張り巡らされています。
こんな風景初めてですが、登るんですよね?
もちろん、このクサリを使って(憂)
でも…面白い!!
登り始めると楽しいんです。
アスレチックみたい~といいながら
よじ登りましたww(さっきの修行の道の話はドウシタンデスカ?私
あ、でも
大変さは変わりません。
急勾配です。
ご了承下さい。
途中にあるお堂は
靴を脱いで廊下に上がれます。
軒下で休んだり、遊んだり写真撮ったりしました。
廊下の先で腰を下ろして足を投げ出すと断崖絶壁に吸い込まれそうな感じがします。
(建物の周りを囲む廊下には柵がないからめちゃくちゃ怖いす)
結構スリリングな感覚です。
今度は岩場の隙間に建つ鐘つき堂があります。
鐘が撞けるようになっているので試してみました~。
ゴォォォ~ンといい音がしました。
静かな、山奥で鐘の音ってステキです。
何故か思い出すのは、アニメ日本むかしばなしの冒頭です。
懐かしいようなワクワクするようなちょっと不思議な感覚です。
そんなこんなで大変な中にも楽しみがあって、
ついに最後の難関、馬の背と言う細い岩場を越えて
たどり着いた投入れ堂のあまりの秘境っぷりに言葉も出ず。
緑深い谷にお堂が岩から張り出して私達を見下ろしているんです。
やっぱり山のふもとで作ったお堂を法力で投入れたのでは…としか思えません!
スゴイです!!
「百聞は一見にしかず」やっぱりホントです!
昔の人はよく言ったもんですよ。
写真で見るよりもっともっと魅力的です。
昔行った、沖縄の離島の神域、
『ウタキ』もそうなんですが、静かで粛々としています。
選ばれた場所なんだろうと思います。
無宗教の私ですが、こういうところに行くと
ちょっと神様って信じたくなってしまいます。
とにかく、とにかく見に来て良かった!!
カッコいいす。
ホレボレしちゃいました~。
あ…でも、下山結構大変でしたけどね…
でも。
久々の胸を張っておススメしたいスポット発見でした!!
三朝のあたりでは今、「投入れ堂を世界遺産に!!」って言う運動をしています。
もし、世界遺産になったらたくさんの人が見に来ちゃうと思うので、
気になる方はお早めに行ったほうが良いです。
その夜、泊まった三朝温泉では
蛍が川のほとりをキラキラと舞っていました。
すっごくキレイです。
草むらや木の陰からチラチラとホタルが光ってるんです。
都会っ子なもんで、感動しすぎて「ほえ~」とマヌケな奇声を発してしまいました(照
温泉もよかったです。
無味無臭で透明なのですが、体の芯からあったまってお風呂上りもしっとりです。
髪の毛も心なしかツヤツヤしていました。
オフシーズンだったので、
大浴場が貸切り状態ww
「おやすみ~」と言った後の記憶はまったくありません。
久々に気持ち良く深い眠りでした。