観光空白地帯を行く ~福井旅情編~
こんにちは、レンタカーチームのTです。
今回は観光空白地帯の代表格とも言える福井県を探訪してまいりました。
若い頃に偶然に立ち寄って以来この土地が好きになり、それからというもの
暇を見つけてはここを訪れるようになりました。
福井へ来る度に感じることは、多くの観光資源に恵まれたこの地に
なぜ観光客は訪れないのだろうという素朴な疑問です。
今回はその福井の素晴らしさを伝えるべく
このブログを作成いたしました。
今回の旅の流れ;羽田空港→小松空港(レンタカー)→丸岡城→一乗谷→
越前大野→福井市内泊→三国港→東尋坊→あわら温泉→小松空港
6:30羽田発 7:20小松空港着の便でした。
手前はJ-netレンタカーさん、先に止まっているのが日産レンタカーさんの送迎車。
いつもお世話になっております。
今回お世話になった日産レンタカーさんの店舗は
空港から送迎車で1~2分といったところでしょうか。
空港の前の通りにはレンタカー会社がひしめき合っています。
新型キューブがたくさんあったのには驚きました。
これが今回私に割り当てられたオッティです。
なんと登録1ヶ月のバリバリの新車でした。
ナビは超最新型です。これが非常に使えました。
さあ、いよいよ出発です。
見てください、この晴天。
雨時々曇りの予報だったのにこの青空ですよ。
私は本当に晴れ男だと思いました。
ただ軽自動車はやっぱり非力だ、坂道はきつい。
いよいよ福井に到着です。
あらら、と思ったらいきなりこの雲行き。どういうこと??
ぽつぽつと小雨が降る中、U取締役の命を受けこちら丸岡城を訪れました。
Wikipediaによると
「天守が現存する日本国内12箇所の一つ」
こうやって画像で見るととっても威厳がありますが
実際は住宅地の中にポツリとあって
ちょっとかわいそうな感じもしました。
本物ゆえの古めかしさ、
もろさのようなものをところどころに感じますね。
これが階段です。
っていうかはしごですよね、これじゃ。
日本の古い建物はこういった急な階段が多いです。
続いて向かったのがこれまたU取締役の命を受けた一乗谷です。
最近ではソフトバンクのCMで使われたことで話題になりました。
戦国時代の朝倉氏城下町を復元した遺跡群です。
左の壁の向こう側は手付かずのまま保存されていて、
右側の家々はかなり復元された状態になっています。
これが復元されていない左側。
こちらが右側にある復元された家の内部。
こんな風に1km近く続く左右の壁の外側に遺跡があります。
福井には何度となく訪れていましたが
こんなにいいところがあったとはついぞ知りませんでした。
絶対にお勧めのスポットです。
しかしながら遺跡の半分以上は野ざらし状態でした。
ホントこれってもったいないですよね。
続いて向かったのが越前大野、左に流れるは九頭竜川。
前日まで降り続いた雪の影響もあっていつも以上に
水量を増しています。
大野についてまずは腹ごしらえ、
気がつけば朝から何も食べておりませんでした。
こちらは平成大野屋という観光センターのようなところです。
ふるさと御膳1,580円也。
これがうまいんですよ。
越前大野と言えば何といっても名水です。
画像は御清水と書いて「おしょうず」と読みます。
こういった湧き水処が町のあちこちに点在しています。
完全な硬水ですね、お酒に向いている水らしいです。
これぞ名水っていう味がするんですよ。
腹ごしらえも済んで次に向かったのが越前大野城。
小高い山の上に築城されていて、これはどう見ても
到達するまでは相当険しい道のりです。
しかしU取締役に自ら登るといってしまった手前、行かざるを得ません。
行けども行けどもこんな上り坂の連続です。
いや~、しんどい。
あれれ、さっきもあと10分とか書いてあったような??
それでも何とかしてやっと到着です。いやー険しい
道のりであった分、喜びもひとしおですね。
と思ったのもつかの間、何と3月いっぱいまで休館だそうで。
あ~あ、やってしまいました。
続いて訪れたのが朝倉義景のお墓です。
一乗谷にもありますが実際はこの大野の地で殺されたため、
こちらが本物だと思います。
それにしてもこのお墓は公園の中に放置されたような状態で、
見ていて痛々しく感じてしまいます。
偉大な歴史上の人物なんですから、もう少しちゃんと維持管理して欲しいですね。
こちらは城下町越前大野の町並み。
どこを歩いても本当に風情があって美しい建物が続いています。
画像は知る人ぞ知る寺町通り。
こちらは七間通りと五番通りの交差点。
こちらは酒屋さんでしょうか。本当に皆様には
ぜひ越前大野、福井を訪れていただきたいと思います。
さて、大野探索も終えたところで福井市内に戻りまずはレンタカーを返車。
それから今夜お世話になるホテル・フジタ(旧ワシントンホテル)へと向かいます。
確かトクーにも加盟していただいてますよね。
部屋に戻り長旅の汗を流し、さっぱりしたところで福井の夜を堪能です。
ふらふらと市内をさまよっていたら、一軒の洒落たお店を見つけました。
ホテルから徒歩5分の七福さんです。
一見するとすごく高そうなお店だったのですが、
中に入ると家族で営まれているこじんまりとしたお店で居心地がよかったです。
これは「松岡純一絵」という福井のお酒で、
けっこうパンチのある味でした。
いわゆる口当たりのいいお酒ではなく、
日本酒らしい日本酒といった感じです。
朴訥な福井県人の気質が出てますね。
こちらは鳥料理。見た目はちょっと・・・ですけど、
味はコショウがたっぷり効いていて後を引くうまさでした。
福井の人は硬い鶏肉が好きだそうで、
これもまさにその硬いお肉でした。
でも質のいい硬さなので、すぐに食べ終わってしまいました。
こちらは何の気なしに頼んだ冷奴。
これがびっくりするほどうまかった。
食べかけたところであわててカメラにおさめます。
こんな状態ですいません、
でもホント名水で作った豆腐は絶品ですね。
かなり酔っ払ったので部屋にもどり、この日は23:00には就寝です。
さすがに5:00起きはこたえますね、もうまぶたが開きません。
さて、朝一番から腹ごしらえにレストランへ。
私は朝からガッツり食べるほうなので、
ビュッフェスタイルの朝食はとてもありがたいです。
ちなみに現在時刻は6:30。
さすがにレストランはまだがらがらです。
レストランの窓から見える外の景色。
ホテルフジタはかなりいいですよ、お勧めの宿ですね。
こちらが福井のお米で作った米粉パン。
実は前回こちらのホテルに泊まった際、
ビュッフェで米粉パンフェアをやっていまして、
その時の味が忘れられず今回も楽しみにしていたのです。
しかし今日は米粉パンに関してはこの一種類だけでした、
ちょっと残念。
そんなこんなでホテルを後にし、
まずはえちぜん鉄道で三国へ向かいます。
この電車には女性のアテンダントがいて、
あれこれとお世話をしてくれるのです。
みなさんおきれいでしたよ。
電車に揺られること1時間、三国駅に到着です。
ネットで調べたところこちらに美しいレトロな街並みがあるとのことでした。
しかしこの駅を見る限りでは・・・ 大丈夫でしょうか??
三国駅で借りたレンタル自転車、なんとこちらは無料です。
今日一日お世話になります。
駅員さんに「隣の駅で乗捨ててもいいですか?」と尋ねたところ、
「乗捨てはダメです」とにべもなく断られてしまいました。
乗捨ては不可です。
あれ~、おかしいぞ??
どこを走っても「レトロな街並み」なんてないなー。
もうかれこれ30分近く自転車をこいでますが
まったく見当たりません。
それどころか迷ってしまったようです。
坂道が多くてきついです。
あったあった、ここですね。
確かにこの一角だけ別世界です。
それにやたらと多くの観光客がいますね。有名なんですね。
これなんかかなり風情のあるレトロな建物ですよね。
旧森田銀行といって大正時代に建てられたようです。
これなんてカッコいいですよね。
何かの道具屋さんみたいなんですけど、
現在では展示用に残されているようです。
これは昔の蔵を復元した建物でしょうか。
街のあちらこちらにありました。
でも回りは普通の家々なのでちょっと浮いてましたね。
三国バーガーって何??って感じですけど、
実はこのお店大盛況でした。
満席で中に入ることはできませんでした。
これはお寺の入り口ですけど、すごく粋な造りですよね。
こういった由緒ある建物と普通の一軒家とが節操なく建ち並んでおりまして、
街の景観としてはとっても残念な姿になってしまってます。
街としてのグランドデザインってやっぱり必要だと思いますね。
特に観光地は。
さて、ここからえっせら自転車をこぎ進めて東尋坊へと向かいます。
ここも我が仕事上のパートナーⅠさんとの約束を果たすべく、
東尋坊の画像を撮りに行きます。
三国-東尋坊間の距離自体は大したことないのですが、何せ坂道が多い。
それに加えてこの日の気温が25℃近くあったため、
かなり体力を消耗しました。
20分ほどで到着です、東尋坊入り口。
細長い土産屋さん街を抜けると、
そこには壮大な日本海が広がっています。
ここはよくサスペンス劇場で最後のシーンに使われるロケ場所ですね。
あとは自殺の名所として有名です。
でもどうなんですかねー、
こんな美しい景色を見て本当に死ぬ気になんてなるんですかね。
私だったらこんな所へ来たら、逆に死ぬ気なんて失せてしまうと思うんですけど。
生きる活力さえ与えられてしまうような気がします。
それにしても穏やかな海でした。
さて、こうやって福井での全ての役割を果たした私は、
汗だくになった体をきれいに流すべく
ここからあわら温泉へと向かいます。
そう考えただけでも生き返ります。
今回向かった温泉施設は「セントピアあわら」。
えちぜん鉄道あわら湯のまち駅から徒歩5分、場所はわかりやすいです。
しかし建物を見るといかにも第三セクターだなって感じですね。
お世辞にもセンスのいい建物とは言えません。
入り口に入るとこんなものがあります。
湧き出た温泉と奥は温泉たまごのようです。
この温泉たまごって買えるのかな??
入浴料500円+貸しバスタオル200円+手ぬぐい200円=計900円也
こちらがあわら湯のまち駅。
JR芦原温泉駅というのもありますが、
この二つはかなり離れているのでお越しの際は間違えないようにお気をつけください。
さて、ここからいったん福井駅に戻り、
以前からどうしても食べたかった
福井名物ソースカツ丼のお店、「ヨーロッパ軒」へ向かいます。
いわゆる卵を使ったカツ丼ではなく、とんかつにソースをかけただけの
シンプルなカツ丼です。
発祥地は群馬県とも言われているので、
どちらが本場なのかはわかりません。
うまければそんなのどちらでもかまいません。
これがうわさのソースカツ丼。
なるほど、こういう味だったのか。
ソースは福井独特の甘口で、見た目とは違いあっさりしています。
個人的にはもう少しパンチが効いていたほうが、いいのではと思いました。
もっとスパイスを効かせたらさらにうまくなりますね。
いよいよこれで福井の旅も終わりです。
一泊二日と短い旅でしたが、今回ほど中身の詰まった旅も初めてです。
心地よい疲労感があります。
福井駅から出ている小松空港行きのバスに乗ります。
しかしバスが走り出すやいなや、
すぐにまぶたが重くなりあっという間に熟睡状態に。
ここからは何も覚えていません。
夜の小松空港に到着。
飛行機の出発まではまだ時間がたっぷりあります。
理由はよくわかりませんが、最後は甘いもので締めてみました。
空港のカフェで食べたのですが、ボリューム満点でしたね。
強風の影響で飛行機が40分ほど遅れました。
ここから電車を乗り継いで家に帰る気にはなれず、
最後は羽田からのリムジンバスで帰宅することに。
羽田空港から都営新宿線の一之江駅まで20分ほどで着いてしまいました。
無事帰宅です。
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以上で私が勧めする福井の旅は終了です。
最後までお付き合い下さり本当にありがとうございました。
レンタカーチームT