我が愛する魚たちに捧ぐ
我々には愛して止まないものがある。
魚だ。
さかなは3文字。SAKANA.
全て母音はA(あ)であり、何やら優しくも儚い気持ちにさせてくれる。
今回の旅行では、房総半島への旅ということも手伝って、
旨い魚をとことん食べることができた。
振り返りながら、なぜ人は魚を愛するのか、ひも解いてみたい。
▼3月16日 朝
出発の朝、魚のことを考えた。
人間は海が好きである。それは恐らく、生物の誕生が海であるからとか、母親のお腹の中にいたからとか、諸説ある。
日本人であるなら、なおさらである。
日本は海に囲まれている。小さな島国なので、海とともに生活してきた、といっても過言ではない。
そんな私たちは、海産物が好きなのは当然のことである。
それも、尋常ではないレベルに好きで、むしろ、愛しているのである。
その愛は他者から見ると、危険なほどである。
▼3月16日 昼
宿への同中、『漁師料理 かなや』さんで昼食をとった。
テラス席もあり、温かい時期は最高だ。
房総では有名な、なめろうと、5種の活貝とうにいくら丼を注文。
なめろうはアジを使ったものが多いが、今回はスペシャルなめろうを食べた。
貝もまざっているようで、食感が最高だ。身がごろごろ入っていて、
少し味噌がしょっぱかった。
より細かくみじんで出される通常のなめろうの方が、私は好みだ。
丼は貝好きにはたまらない、貝盛り盛りの内容だった。
うにも美味で、最高だった。
しかし、うにってものは不思議である。
あんな刺々しい外見であるが、こんなにも旨い。
最初に食べた奴はチャレンジャーという食材は多い。
うにも是非、そういった食材のひとつに入れて頂きたい。
▼3月16日 夜
宿に着いて、2度ほど風呂に入った。
海岸が近く、ほのかに磯の香りも届く。
食事は個室風の食事処で。
15種ほどの魚貝が豪勢に盛られています。グッドピクチャー。逆サイドからのワンショット。
脂がのって旨い。旨い魚は旨い。単純だけど、旨い、いや~旨い。
先付けにヨモギの豆腐にハマグリを乗っけたものがでた。旨い。
これも旨い、いや~旨い。
さざえ旨い。ホタルイカの沖漬けもいや~旨い。
これも旨い、いや~旨い。
これも旨い、いや~旨い。
あわびは握りこぶし大の大きさで、柔らかい。
これも旨い、いや~旨い。
あまりにも大きく、運んできた人が重くてかわいそうになる程であった。
これも旨い、いや~旨い。
あら煮風の鍋。いや~旨い。
いや~旨い。いや~旨い。
旨い魚は旨い。
旨い魚を入れ、不思議な気持ちになった。
▼3月17日 朝
露天風呂に入り、朝の心地よい空気にふれる。
ろくやは4つの風呂が貸切で利用できるので、
プライベートな時間を楽しみたい人にはお薦めだ。
はてさて、朝食のお時間。
程よい量で、品数も多く、コメが旨かった。
焼き魚を選ぶことができ、あじとさばを選んだ。
これも旨い、いや~旨い。
▼3月17日 昼
お昼は千倉の大徳屋でお寿司。
明治2年創業で、なんでも南房総市で最古の寿司屋だそうだ。
ここの寿司は旨い。
脂がのって旨い。旨い魚は旨い。単純だけど、旨い、いや~旨い。
写真はなし。おまかせ握り3千円です。
▼3月17日 夜
旅が終り、振り返る。
魚は旨い旨い言うけれど、
こんなにも旨い魚をたくさん食べることができる日本人は贅沢だな~。