社員旅行 香港でわらしべ長者なるか!?100均商品から高級時計をGETせよ
あらすじ
『わらしべ長者』という昔話をご存知だろうか。昔々ある所にいた貧乏人が、
自分が持っていたワラひと束を何回もの物々交換により、
最後には田んぼを手に入れ、大金持ちになった、という話である。
我々、うっかり3人組は、日本よりGDPが高い香港で、このわらしべ長者風に物々交換をしていき、最後にはブランド時計を交換しようと計画をしていた。
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まずは、この企画に参加したうっかり3人組を紹介しよう。
★切り込み隊長 D羽 氏
この企画の発案者であり、断られても怒られても凹たれない強靭の心の持ち主。
強靭と言うより狂人と言った方が良いだろう。
今回、日本出国前に10万円入りの財布を失くしたが、
2時間後には復活を果たしていた。しかし、実は凹んでいるかも。
英語力 会話力D リスニング力C
得意な単語 Exchange、Cheepest
得意技 切り込み
★飲んべえ隊長 T上 氏
3人の中で唯一の女子。口癖は「冷たいビール飲みに行きましょう」。
いつもなら男顔負けの営業力と飲酒力で他を寄せ付けない圧倒的なパワーの持ち主だが、
今回、生まれて初めてのティッシュ配りで「断られ恐怖症症候群」が露呈。
異国人相手に何処まで対応出来るか。
英語力 会話力C リスニング力B
得意な単語 swap
得意技 盛り上げ
★縁の下の力無し U野 氏
口から出る言葉は英語より日本語、日本語より関西弁。
今回は記録係と交換場所の決定、誘導など、2人のサポート並びに、香港人には日本語で勝負。
英語力 会話力E リスニング力D
得意な単語 Eeyan koreDe tanomuwa
得意技 道誘導
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≪この100均で買った水鉄砲が・・・。≫
さて、3人は日本にいる間に物々交換に使える物を用意して来た。
未来のブランド時計は以下から始まるのだ。
★消せるボールペン(100円ショップで購入)
★修正テープ(100円ショップで購入)
★水鉄砲(100円ショップで購入)
★菓子折「白い恋人」(D羽 氏の家の余り物)
★煙草一箱(誰かの為に日本から買って来た煙草。香港は煙草が高い)
★S字フック
ここから伝説が始まるか、はたまたスゴスゴと引き下がるかは、ひとえに我々の交渉力に掛かっている。少なくともD羽 氏は、自ら10万円入りの財布を失くし、退路を完全に断つ事で、この企画を自らの舞台に化せようとしていた。
それならば前日のマカオでU田常務に借りたなけなしの100香港$をカジノで使わず、無銭で過ごした事を「カジノの誘惑に勝った」と笑顔で叫ぶ彼の顔と、それを聞く他の人達の白けた目線。
この虚しさと言ったらどうしようも無いが、恐らく全く金の無い香港を謳歌しようと彼も必死なのだろう。
読者も今しばらくお付き合い頂きたい。
この仕入れ物や私物品がどうしたらブランド時計になるかは、先を見通すには難しいが、
7〜8回、交換を繰り返し、時計に辿り着きたいと考えていた。
時間は午後14時前。ホテル集合19時迄の約5時間が勝負だ。
重慶大厦はインド系の風が吹く
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U野 氏が最初の戦場に誘導したのは、地下鉄、尖沙咀駅の近く、
彌敦道(ネイザンロード)に面した重慶大厦(チョンキンマンション)。
15階程の複数ビルが絡み合い、販売ショップ、飲食店、ゲストルーム(ホテル)、
会社、居住地として、まさに「雑居ビル」という言葉の意味そのままを反映したようなビルである。
重慶大厦はかの有名な旅行記『深夜特急』で著者の沢木耕太郎が宿泊し、
ここに泊まった事から、うなされる様な熱い香港の時間を過ごし、
今も人気絶えない深夜特急らしい旅の動きは、ここで決まったと言っても過言では無い。
既に昨夜帰国していた前半組から、日本円と香港$の交換レートは、
重慶大厦の個人両替商らが、他の地区の何処よりも割合が良いと聞かされていただけに、
商売に熱心な場所なんだろう、ここならイケると考えていた。
重慶大厦は1階と2階にほぼ商店が固まっており、それ以上の階は居住、ゲストルーム、小会社など。
想像していなかったのは、そこに居たのは異様な程、
インド人やパキスタン人ら東アジア方面の人種だらけだという事だ。
香港人や中国人らはいない訳では無いが、どちらかというと観光やモノポリー、
その他怪しい物を買いに来ている人達で、インドカレーの様な多くの香辛料と
それを食するインド系の人達の体臭が混ざり合い、独特な臭いと雰囲気を醸し出していた。
切り込み隊長D羽 氏は、その光景に引き気味であったが、逆に深夜特急ファンであった
T上 氏とU野 氏はウキウキしていた。これぞ求めていた卑猥な香港!
歩いているだけで、「シャチョー!」とか、「リョーガエ」とか色々な片言の日本語が飛んでくる。
観光客慣れしているせいもあるのだろう、物々交換をするのに雰囲気は悪くない。
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さて、わらしべを始めるに辺り、店を眺め、大体の場所に何があるかを確認すると、
うっかり3人組は、切り込み隊長を筆頭に行動を始めた。
店で売っている物は様々な物があるが、特に目立ったのは携帯に関する商品を売っている個人商店であった。流石はIT系に強いインド系と言ったところか。
切り込み隊長は、シャチョー!と軽々しく声を掛けて来る店に交渉していった。
Exchange My ほにゃらら。
聞いていてもつたない英語力だ。
ようは「私の持っている品物と貴方達の商品と代えてくれ」という事なのだが、インド人達には中々伝わらない。
飲んべえ隊長T氏の追加単語もあって、何とか伝わったようだが、
ようやく伝わって「Oh~!」と反応の言葉に続く言葉は「No~!」と首を振るのだ。
やる事は難しい事だと知っていても断られるのはやはり辛い。
しかし、我々は迷っている暇は無い。
次の店、次の店でも次の店でも同じ事を繰り返し、上達していくのは、
切り込み隊長の切り込み方と、少ながらずの英語力だけだった。
「We want to exchange these items to your items.」
飲んべえ隊長はニコニコとした顔で自分達のブツをいそいそと机の上に並べるが、
インド人達に取っては、自分の商品を買ってくれ無い奴に興味は無い。
まけてやるからこれを買えと、逆に電卓で料金表示をしてくる始末だ。
そして最後には「No~」と首を振る。それと同時にU野 氏が
「イエ~ス」と叫ぶが「No~!」と叫ばれ返されるのである。
これ以後、U野 氏は日本語で交渉していく事を心に決める。
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30分位、幾つかの店舗でやりとりしていたが、どうもうまくいかない。
階段で2階に上がり、作戦を練り直す事にした。このままでは切り込み隊長が息切れしてしまう。
U野 氏は1階は通りに面しており、人通りが多く出入りが多く、人の流れも速い為、
ゆとりのある2階で勝負してみてはどうかと提案。
確かに、2階は店舗は閑散としており、どちらかというと暇そうにしている奴らが多い。
声を掛けてゆっくりねっとり香港の湿気のようにじっくり攻めてみるのも悪くない。
目配せをしてきた暇そうな個人商店の2人組の男に我々はロックオンした。
切り込み隊長は物々交換の意思を伝え、T氏はすかさず、商品を見せ、
実演をし始めた。
今までは会話での交渉力で物々交換を成功しようとしていたが、
つたない英語力では、幾ら英語で伝えても相手から返された言葉に対しての言葉が出て来ない。
それに彼らとてネイチャーイングリッシュでは無い。
薩摩隼人とアイヌ民族が標準語で喋っている様な物で、何処か発音や方言に近い違いがある。
先程の作戦タイム。飲んべえ隊長の意見で、もっと商品を見せないと駄目だ!と
『これがThe Japaneseだ!』中国とかのバッタモン(偽物商品やまがい物を指す)とは違う!
という事をアピールしなくちゃ!
暇人2人組は、面白い奴らがいると、中の店から更に暇そうな奴を連れてきて、
我々の商品を観始めた。
これはチャンスとばかりに、切り込み隊長が、
「ライト アンド イエース!」と消せるボールペンを紙に書いて消す実演をした。
ライト アンド イエス?「Write and Yes!!」、書くの良いよ!と叫んだかと思ったが、
後で彼に聞くと、いえ、僕は「Write and Erase!」(書いて消せ!)と言ったとか。
「Erase」という単語の意味は「文字などをこすって消す」という意味に使われる。
そして奇跡は訪れる。
「Write and Erase!」が通じたのか「Write and Yes!!」が通じたのかは解らないが、
暇人の男がOKと、自分達が販売しているシムカードを差し出したのだ。
30香港$分(日本円で約500円弱)のシムカードを目の前にし、
『Really? ヤッター!I’m very Happy!!』と切り込み隊長と飲んべえ隊長は飛び上がる程に大喜び!
U野 氏は「お~、すげ~」と感じながら、そしてカメラで記録する。
≪切り込み隊長は、I’m very Happy!!を連呼・・・。≫
大満足の三人。飲んべえ隊長は、早速「お祝いしましょう!」と飲んべえ丸出し。
しかし、反対する者はいない。最初の30分でかなり出鼻をくじかれ続けた事で、
本当に1回でも物々交換は成立するのかという事が、頭をもたげていただけに、
一気に安堵感が広がり、誰もが乾杯したい気持ちだった。
≪切り込み隊長は、I’m very Happy!!を連呼・・・。≫
ビールで乾杯。更に店の人に、物々交換を検討していき、
ビールとなら、と断られるものの、これから絡んだ人は全てに物々交換をしていくと言う
気持ちになっていった。人間、成功すれば自信になるものなのだ。
あれだけ最初は、「ここってどうなの?」と言っていた切り込み隊長 D羽 氏も
「いや~、ここ良いっすよ~!重慶大厦、最高っすね~。僕大好きになりました!」
と180度変わり、ホクホク顔になったのは言うまでも無い。
女人街でわらしべを手に入れろ
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ビール乾杯後、重慶大厦から場所を変える為、
地下鉄で尖沙咀駅から旺角(モンコック)駅に移動。
金魚通りから南下し、本番の女人街へ。
金魚通りなら、重慶大厦では商品として、全く反応を示されなかった水鉄砲が役に立つかと思ったが、金魚通りは金魚だらけで、金魚と水鉄砲が代わるとは思えなかった。
そのまま、女人街(ニョニンガイ)へ移動する。
女人街は香港を代表する屋台街。衣服、土産物、時計、置物、玩具、その他、様々な怪しい物が500m近くに渡り、屋台として所狭しと並んでいる。日本で言えば上野のアメ横に近い感じか。
置いている商品には定価は無く、店主が客を見て、相手にあった金額をそれなりに吹っかけてくる。日本人観光客には当然ボッタクリな価格を提示してくる事が殆どだ。勿論、その価値があると思えば買えば良いし、価格の無いアジアで旅行慣れをしている者なら、間違っても言い値では買わない。
そう、ここは全ては交渉に始まり交渉に終わる。
わらしべ長者の為にある屋台街なのだ。
女人街も観光客慣れをしているので、気軽過ぎる位に声を掛けてくる。
片言の日本語が胡散臭さを感じるが、それが無いと張り合いは無い。
早速、一番手前の店から釣られた、と思わせといて、交渉を始めていった。
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女人街は重慶大厦のインド系と違い、店を出しているのはほぼ100%香港系の人々だ。
身体はべトつく様な感じだが、実はとてもフレンドリーなインド・パキスタン系とは違い、
香港系は、どちらかというと、かなりのあっさり系だ。
こいつら自分の店の商品買わないなと感じれば、さっさと他の香港人と喋っていってしまう。
多少、相手方の興味を持っている気分にさせておいて交渉が必要だ。
女人街は最初は入り込みやすい(話し掛け易い)が、
苦労した事は、とにかく自分達の商品をかなりの金額で吹っかけてくる事だ。
大した土産物でも無いのに、500~800香港ドルなど、日本円で1万円以上の金額で物申して来るのだから、
その金額で本当に考えれば、そもそも私達の商品と交換する事は、相手には割りには合わない。
切り込み隊長D羽 氏は、その金額を真面目に信じている訳では無いが、
とにかく金額が多少合わないと話にならないと、「Cheepest」という言葉を多様するようになる。
最も安い商品から切り込みたかったのだが、どうにもこうにも相手の料金の言い値が高過ぎる。
ようやく伝わったかと思ったら、「ア~」と言い、しっしされる。
≪話題のドローンまであった。一眼レフとなら交換しても良いと、そんなん出来るかい・・・。≫
そうこうして7、8軒回ったところで、茶器などを含む土産物の店に出くわした。
直前で、偽物の時計を交渉し、ブランド時計GET!でも実は偽物だった~、
というオチを早くもGET出来るかと期待したが、そうは問屋がおりなかったので、
とにかく、そろそろ、何か交換したいというところでの茶器の店。
茶器の店では親子が椅子を並べて座っていたが、私達が「これどうだ」とかいかにも的な感じで
雰囲気を見せていたので、(私達に)食いついてきた。
それなりにこれ幾ら、あれ幾らと茶器の大体の金額を聞いた所で、
切り込み隊長は一気に本題へ入った。今回の我々の商品は以下の通り。
★30香港$分のシムカード
★修正テープ(100円ショップで購入)
★水鉄砲(100円ショップで購入)
★煙草一箱(誰かの為に日本から買って来た煙草。香港は煙草が高い)
出来る事なら30香港$分のシムカードと変えたい所だったが、
このシムカードは日本への国際電話専用のシムカード?という事か、
香港人には余り使いようが無いらしいという事が判明。
切り込み隊長のガッカリ度は大きい物の、それでも飲んべえ隊長と共に攻勢を掛ける、
あれは?これは?と言いながら、どうだ?という勢いに押されたか、
店の若い母親は店には並べていない商品のその奥の方から、茶色い茶器を出してきた。
煙草と修正テープとなら交換OK!!OK!!
またまたヤッタ~!
誰の煙草か忘れた煙草を元手に高級茶器をGET!
高級は余計だが、うっかり3人組の中では高級茶器気分である。
飲んべえ隊長はまたもや祝杯をあげたい気分で意気揚々。
切り込み隊長もこれでまだまだイケる!と同じ店で、
これも交換しようと言い出し、今貰った茶器と代えようとするも流石はNGだった。
なんにせよ、物々交換は女人街でも成功した訳である。
≪再び祝杯!近くにビールが無かったよー。ジュースで・・・。≫
男人街でどこまで長者?
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少し歩き疲れて休憩、バス移動で軽く香港の街を楽しんだ後、
最後の戦いの舞台に選んだのは 佐敦駅(ジョーダン)近くの男人街(ダンニンガイ)へ。
男人街は女人街程の長さは無いが、同じような屋台街として、
沢木耕太郎が心熱くした廟街もすぐ横の道を並行している。
ホテルにも近い男人街なら、残り1時間半で大手を振ってホテルに帰れる品物を手に入れるのでは、と、
3人は切り込んで行った。
男人街は昼間からやっている女人街と違い、夕方17時頃から始まる。
時間は17時半。ちょうど屋台も始まり、さぁ一番客は誰だと客を待ち焦がれているだろう。
我々はそこに現れ、いやいや、こうこうこうで、これと代えてくりょと、
そしてあれこれ代えて、終には時計をGETするのだ。妄想は膨らむ。
≪人通りもまばらの男人街。女人街の活気よりかなり見劣りする・・・。≫
しかし、男人街は意外にも渋かった。
結論を先に言えば、全く反応が無かったと言って良い。
見かけは女人街と同じ屋台だが、そもそも客引きの元気さが無い。
昨晩飲み過ぎましたか?と言いたくなる。しかし飲み過ぎているのはこちらも同じ。
観光客慣れをしている女人街に対し、男人街は余りにも反応が薄かった。
気を引こうと商品を見ても大して接客交渉をしようとする様子も無い。
屋台の者達はそもそも片言の日本語は勿論、英語すら余り話そうとしなかった。
これには既にターボが付いている切り込み隊長の尻の火が一気に消えかかっていった。
≪店員に張り合い無し。まさかの写真もシャットアウト・・・。≫
とりあえず、ここで一番焦ったのは道誘導のU野 氏だ。
少なくとも最後の舞台に選び、連れて行った場所がこの様な元気の無い香港では
このままで終わらせる訳にはいかない。再び火を付けなければ。。
男人街を20分程であっさりと通り過ぎた後、
U野 氏は再び女人街で勝負を掛けようと2人に伝える。
「そうですね。ここは灯火が消えている。女人街の方がまだ可能性がありますね」
そうしてうっかり3人組は徒歩20分掛けて女人街に戻る事にした。
時間はもう殆ど無い事は解っていたが、最後にもう一度、わらしべの夢を見たかった。
やっぱり最後は女人街で
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女人街に着いたのは日も暮れた18時25分。
ホテルへは約1km程離れているので、18時45分には遅くとも出発しなければならない。
勝負は残り20分。3人は女人街へ再び飛び込んだ。
女人街は灯りが付き、夜の屋台らしい賑やかさがあった。
交渉にすぐ入れそうな店を選び、片っ端から声を掛けていく。
切り込み隊長が多少流暢になって来た英語で話しかけていくと、
さっき聞いたよ、、と言われ、あれっと思ったら1回目に来た時に聞いた店が幾つも並んでいた。
時計屋、土産物屋、置物屋。。
断られ、もう時間が無いと思った時、店の人と顔を合わせてお互いに笑顔になった。
そこは、先程、茶器を買った親子のお店。流石に2回目の交換は厳しかった物の、更に奇跡は残されていた。茶器の店の前はその前にドローン交渉をしていて、いい所までいったご夫婦の店。
切り込み隊長は、ここぞとばかり、最後のとっておきで残していた
★菓子折「白い恋人」(D羽 氏の家の余り物)
で勝負を掛けた。
北海道の銘菓子「白い恋人」。多くの香港人が弊社のレンタカーを使って北海道を旅行している。
香港人は北海道の「白い恋人」が大好きだ!という話を聞きつけ、わざわざわらしべの為に持ってきた物だ。金は失くしても菓子はある。金は無くてもわらしべで何とかなる!
U野 氏も「こんなもんまた日本に持って帰ってもしょうがねーだろ」と人の菓子折の包装紙をべりべりと破り、前の店の親子にもご夫婦にも「美味しいんで、どうぞどうぞ」と渡していく。そこで切り込み隊長は、「その代わり、コレとExchange!」と叫ぶ。
もう破れかぶれだが、またもその勢いに流されたのか、何と、店の棚に並べていたブランド?財布と交換をしてくれたでは無いか!先程は棚にも並ばなかった(高級)茶器だったが、今度は本物だ。これは一体何処のブランドか?と思うも、そんな事はどうでも良い!最後の最後でまたもやゲット出来たのである。。
あとがき
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≪持っていった物の行方≫
★消せるボールペン(100円ショップで購入) ⇒ 重慶大厦で30香港$のシムカードに代わる
★修正テープ(100円ショップで購入) ⇒ 女人街で高級茶器に代わる
★水鉄砲(100円ショップで購入) ⇒ 代えられず日本に帰国
★菓子折「白い恋人」(D羽 氏の家の余り物)⇒ 女人街でブランド財布に代わる
★煙草一箱(誰かの為に日本から買って来た煙草。香港は煙草が高い) ⇒ 女人街で高級茶器に代わる
★S字フック ⇒ 重慶大厦で30香港$のシムカードに代えた際、他のインド人にスラれる。
その後、高級茶器は、その日の晩飯先で食事の食器と混じり、
切り込み隊長 D羽 氏は持ち帰り忘れ、日本に旅立つ事は無かった。
重慶大厦で代えた30香港$のシムカードと、女人街で代えたブランド財布は、
その後、切り込み隊長 D羽 氏と共に帰国し、家の隅でゴミと一緒に並んでいる。
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≪うっかり3人組のひとこと感想≫
★切り込み隊長 D羽 氏
最初の交渉成立時は「I am very Happy」と何度も言った気がします。
女人街は活気があるし、人懐っこい店員が何人かいて交渉不成立でも楽しかったですね。
逆に男人街は活気が無さすぎて残念でした。
普通に観光するよりも、何倍も楽しい観光になりました。
言葉をうまく喋れなくても地元民と触れ合うことが旅行の醍醐味であり、
今回の企画の趣旨は完遂しているのではないかと思います。
★飲んべえ隊長 T上 氏
重慶マンションにいたインド人系の商人(ビジネスマン)は優しかった!
タダ乗りさせてくれたバスの運転手さんが優しかった!
わらしべ途中、重慶大厦で、冷房、トイレ・シャワー付・
Fredd Wi-Fi完備の部屋を見学も出き、これも面白かった。
★縁の下の力無し U野 氏
『深夜特急』のメインである重慶大厦や屋台街を肌で感じる事が出来た事が良かった。
いずれの場所も一人旅行でも、のこのこと行くだろう場所だが、今回はわらしべ長者という事で、
自分ではまず実行しない事を皆で挑戦出来たのは楽しかったし、ある意味騙し合いの様な所はあるにせよ、
最初の目標(高級時計)には達する事が出来なかったけど、今の時代には殆ど行われない物々交換が、
つたない言葉の中で出来た事に面白味を感じる事が出来たと思う。
以上、長々と有難うございました。
≪本文には出てきませんでしたが、こんな事もありました≫
≪重慶大厦の15階から下を覗く。ゴチャゴチャ感満載・・・。≫
≪重慶大厦の12階辺りにあったゲストハウス(小ホテル)の部屋を見せてもらった。部屋は狭いが、冷房付、トイレ・シャワー付・Free Wi-Fi完備。トリプルで、最初の言い値が1室380香港$、一人2000円程。250香港$位までは交渉出来そう・・・。≫
≪終点まで行ったバス、戻りはタダにしてくれたバスのおじさん、良い人・・・。≫